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「幕末」について


 「幕末」とはその名の通り、江戸時代=徳川幕府の末期を指します。黒船来航に始まり、幕府の開国政策とそれに対抗する尊皇攘夷運動、要人の暗殺、京都での政治工作などなど…決して明るい時代とはいえませんが、古い秩序を破り、新しい時代を築こうと奔走していた志士たちには、何か引き寄せられる魅力を感じます。
 学生時代の私は、実は歴史が好きではありませんでした。高校で日本史は学びましたが、時間の都合で原始〜平安あたりと、明治〜昭和初期しかやっていないので、どうも中途半端なのです。それと、とにかく覚えるだけの勉強に嫌気がさしていたこともあり、興味を持てないでいました。

 ところが、1998年…明治維新から130年という区切りであったため、ドラマやドキュメンタリー番組で幕末が取り上げられることが多くなっていたこの年、NHKの大河ドラマも幕末モノの「徳川慶喜」でした。そこに、私が大好きな寺脇康文が岩倉具視役で出演することになったのです。岩倉といえば500円札の肖像で有名ですが、幕末から明治にかけて政治を動かしていた人物でもあります。康文が実在の人物を演じることはあまりないので、岩倉ってどんな人なんだろう…と、興味を抱きました。また、それと同じ頃、キャラメルボックスの「俺たちは志士じゃない」という芝居にはまってしまいました。この芝居は坂本龍馬と中岡慎太郎に間違えられた新選組脱退隊士が京都の岩国藩邸にかくまわれ、土方歳三や沖田総司がそれを追っているという内容で、新選組や長州に興味を持つきっかけになりました。さらに、その興味を深めてくれたのが再放送されていた「竜馬におまかせ!」というドラマでした。脚本が三谷幸喜、主演がダウンタウンの浜ちゃんという異色の組み合わせでしたが、視聴率はかなり悪かったという…ある意味、伝説のドラマです(笑)このドラマで、高杉晋作を演じていたのが康文だったのです(^^;これで、かなり晋作にも興味を持ってしまいました。

 その年、私は大学4年生…就職活動も終了したので、卒業までの間に、国内で今まで行ったことのないところに行ってみようと思っていました。まずは、6月に大阪へALFEEのコンサートを見に行った後に高知へ。特に土佐に興味を持ったから…というのではなく、大阪からスカイメイトでかなり安く行けたからなのですが(笑)この時はまだあまり幕末についての知識がなかったので、なんとなく龍馬記念館や高知城を見学してきた…という感じでした。その後は会津若松、水戸、萩、下関、京都と立て続けに幕末にゆかりが深い土地を訪れました。そのころ、読み始めたのが司馬さんの「世に棲む日日」です。きっかけは康文が「竜馬におまかせ!」で晋作を演じていたのと、夏に萩と下関に行こうと思っていたからなのですが…読み始めるとすっかりはまってしまい、夏の卒業旅行Part1の時には1〜3巻を東京から持っていき、4巻を下関で購入してしまったほどです(^^;1〜2巻は主に松陰先生、3〜4巻は晋作が主役のこの小説は、史実とは多少異なる部分があるものの…高杉晋作という人物像を鮮やかに描いています。これで私は、すっかり晋作ファンになってしまいました。

 年が明けて1999年。「卒業旅行Part2」と題し、主に九州〜中国地方を旅行した際、初めて薩摩のことを学びました。…しかし、個人的に魅力を感じる人物がいなかったため、未だに薩摩にはあまりいい印象を持てないでいます(^^;学生時代最後の旅行では函館に行き、函館戦争や新選組についても少し興味を持ち始めました。ただ、新選組にはまるのはもう少し後ですが…。この年は社会人1年目ということもあって、あまり旅行はできませんでした。幕末に対する興味も、少し下火になりかけていた2000年の春…とあるゲームソフトとの出会いがありました。それは「維新の嵐-幕末志士伝-」というゲームです。主人公は坂本龍馬、土方歳三、フリーキャラの3つから選べ、それぞれの目指す目標(倒幕、大政奉還、雄藩討伐など)に向けて活動をしていくというロールプレイングゲームです。ふとしたきっかけでこのソフトを手に入れ、プレイしてみると…すっかりはまってしまいました(笑)今まで知らなかったような出来事や人物が多数登場し、史実どおりにプレイするのもよし、史実とは違うエンディングを選ぶもよし…何度プレイしても楽しめるゲームです。最初は土方シナリオでプレイして史実通り五稜郭で散ってしまいました(^^;次は龍馬シナリオでプレイし、暗殺を逃れて議会政治を設立するエンディングへ。これに味を占め(笑)、土方シナリオで長州と薩摩を潰すエンディングや龍馬シナリオで武力倒幕のエンディングなど…かなり熱中してます。未だに全てのエンディングを見ることができていないので、かなり奥が深いゲームです。

 このゲームがきっかけで、私はすっかり新選組にはまってしまいました。それまで持っていた悪いイメージが薄れ、個々の隊士に魅力を感じるようになってきたのです。その中でも特に私が惹かれたのが三番隊長の斎藤一と八番隊長の藤堂平助です。新選組が戊辰戦争まで戦い抜いたことは以前から知っていましたが、主要メンバーで維新後も生き残った人がいたことは全く知らなかったので、まずは旧会津藩士として明治・大正の世を生きた一さんに興味を持ちました。一さんのことを調べていくうちに、新選組が内部分裂した「御陵衛士」の存在を知り…そして新選組によって暗殺された衛士の中に、新選組創設メンバーだった平助が含まれていたことが気になりはじめました。津藩の落胤説や剣の流派、北辰一刀流による他の志士とのつながり、御陵衛士に参加した本当の理由など…謎が多く、非常に興味深いです。御陵衛士に関する資料はあまり多くないので、これから時間をかけて調べていこうと思っています。


 以上のように、きっかけは芝居だったりゲームだったりと、あまり学術的ではありませんが…ハマるととことんまで調べてみないと気がすまない性格なので、幕末関連の史跡散策や資料読破に熱中しています。このページでは私の好きな人物の紹介や参考になった資料、史跡散策記などを掲載していく予定です。


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