函館
2003/08/30(SAT)
ANAのバースデー早割を利用し、久しぶりに函館へ行ってきました。夏休み最後の週末ということもあり、早朝にもかかわらず羽田空港は大混雑。バースデー早割の場合は誕生日を証明する書類をカウンターで見せる必要があるため、長蛇の列のカウンターに並ぶ羽目に。並んでいるうちに出発20分前になってしまったので、係員に申し出て急いで発券してもらいました。そのためか、事前指定をしていた座席とは別の席が割り振られ、嫌な感じでした。空席があったので変えてもらい、事なきを得ましたが…幸先悪いスタートとなってしまいました。
函館空港到着はほぼ定刻。東京もそれほど暑くはありませんでしたが、こちらはかなり涼しいです。バス・市電の2日乗車券を買い、路線バスで市内へ向かいました。今回は啄木小公園で途中下車。最近、リニューアルオープンした土方・啄木浪漫館見学のためです。もともとは啄木浪漫館としてオープンした施設でしたが、来年の大河向けか、歳さん関連の展示コーナーを増設したそうです。開館時間より少し早く着いてしまったので、大森浜なども少しだけ散策しました。
一番で入館し、早速見学。いきなり、CGで復元された京都時代の等身大歳さんにお出迎えされ、身構えてしまいました(^^;中はパネル展示が中心ですが、十一代兼定や書状などなかなかおいしい展示も数点ありました。狭い館内にぎっしりと展示が詰まっていて、ひとつひとつじっくり見学していると30分以上はかかります。パネルの内容は、特に京都時代に関しては突込みどころがいくつかありましたが、まあまあうまくまとまっていました。そのうち、2階で啄木のビデオ上映があると呼ばれ、2階へ。啄木ロボットが自らの生涯を映画で説明するというものでした。啄木は岩手出身でありながら、賢治さんとは違って故郷に戻ることがなかったのであまりいい印象を抱いていませんでした。しかし、故郷の渋民で代用教員をしていた際、同僚の教師や地元住民たちと対立してしまい、故郷を離れざるを得なくなってしまったという事情があったことを初めて知りました。帰らなかったのではなく、帰れなかったのかと思うと、ちょっとかわいそうに思えてきました。まして、今までは2フロアだった記念館も1フロアに削減されてしまった訳で…。
切ない気持ちを残しつつ、函館駅へと向かいました。ホテルに寄り、荷物を置いて出発。市電が先に来たので、五稜郭へ。函館博物館五稜郭分館では特別展「函館海戦」が開催中です。早速見学に…と思っていると、見慣れない建物がありました。今まで修復工事中だった兵糧庫が公開中だったのです。まずはこちらから見学。この兵糧庫は戊辰戦争終戦後も解体を免れ、大正時代まで現存していたそうですが、老朽化のため何度も修復工事が行われてきました。そのため木材は新しく、独特の木の香りがしていました。戊辰戦争関連のパネルが数点あり、五稜郭分館見学前に戊辰戦争の概要を知っておくにはちょうど良い内容でした。
続いて、五稜郭分館を見学。特別展は主に開陽丸の引き揚げ品や甲鉄、回天等の紹介。主に函館での市街戦に関する絵画や文書の展示などでした。常設展は相変わらず濃い内容のものばかりでしたが、京都国立博物館で行われる新選組展に貸し出しているのか、中島登の「戦友絵姿」原本が見られなかったのが残念でした。かなり人が多かったことにもびっくりでしたが、その新選組展の派手なポスターが目立つところに貼ってあったのが印象的です(^^;また、会津でも新選組関連のシンポジウムが行われるらしく、展示内容以外にも多くの情報を得られました。
天気がよかったので、五稜郭タワーにも登りました。歳さんグッズコーナーが拡張していたのに苦笑いしつつ、360°パノラマを楽しんできました。いつも思いますが、もう少し五稜郭タワーが高いか、五稜郭から離れた場所に建っていれば、全景を楽しむことができるのに…と残念でなりません。窓側に立っていると、なんとなく揺れを感じるので、そろそろ建替え時ではないか、と思うのですが(^^;タワー1階の売店を物色していると、とても魅力的なグッズを発見してしまいました。その名も「幕末維新」…いわゆるフィギュアです。ペリー、西郷、龍さん、慎太郎、晋作、近藤さん、歳さん、総司の8種類があり、中身は買ってみないとわかりません。晋作がほしかったので、とりあえず2個だけ買ってみました。しかし、出てきたのは西郷と龍さん。もし時間があれば、また買いに来ようと思いながら、五稜郭タワーを後にしました。
市電で函館駅まで戻り、朝市で昼食。いくら丼と鮭ハラスの定食を食べました。食後のデザートにイカ墨ソフトも食し、再び電車に乗りました。次の目的地は谷地頭。立待岬と碧血碑です。特に立待岬は天気がよいので、絶対にはずせません。いつもは碧血碑から先に行きますが、今回は函館市立博物館にも行くつもりだったので、先に立待岬へ。…これが失敗でした(^^;かなりきつい上り坂が続いています。かなり体力を消耗し、何とか到着。下北半島はもちろん、松前や津軽半島まで見ることができました。無理してきてよかった、と思いました。しかし、非常に風が強いです(^^;ただでさえ寒いのに、長くいるとさらに寒くなってしまうので、早々に退散。次の目的地、碧地碑へと向かいました。最初は谷地頭駅まで戻ろうかと思いましたが、そちらは約2Km。いつもの山道なら1.2Kmなので、仕方なく山道を選択(^^;へろへろになりながらも、無事に到着しました。ここへ来るたび切なく、なんだか悲しい気持ちになってしまいます。せめて函館での戦死者の名前一覧でもあれば…と思うのですが。歳さんの記念館を作る前に、こちらの整備をしてほしかったかもしれません。
函館八幡宮の境内を抜け、函館公園へ。市立博物館を見学しようと入口へ向かうと「館内くん蒸中」という札がかかっていました。なんと臨時休館。がんばってここまで来たのに…ついてません。しかし、青柳町電停に向かうと、ラッキーなことにレトロタイプの電車「箱館ハイカラ号」が来ました。碧血碑から谷地頭へまっすぐ向かっていたら、きっと乗れなかったでしょう。それだけはラッキーでした。最初は十字街で降りてベイエリアに行くつもりでしたが、せっかくなので終点の五稜郭公園前まで乗ることに。そして五稜郭タワーへ再び行き、「幕末維新」フィギュアを3つ、新たにGETしてきました。今度は慎太郎、歳さん、そして念願の晋作GETです♪最初は2つにしておくつもりでしたが、なんとなく1個、追加してみたのが晋作入りの箱でした。そんな訳で、上機嫌で帰路につきました(笑)
ホテルに戻り、1時間ほど休憩した後は函館山へ。それほど登山バスは混んでいませんでしたが、展望台へ行ってみるとかなりの混雑。それもそのはず…函館はここ数日、あまり天候がよくなかったそうです。休漁日のため、漁火が見られなかったのが残念ですが、青森側の漁火はかすかに見ることができました。最高の夜景を堪能し、この日の散策は終了しました。
2003/08/31(SUN)
朝からどんよりとした雲が広がり、前日のうちに立待岬や函館山へ行っておいてよかった…と思いました。この日はあまり天候が気にならない場所の散策を中心に進めてみました。
まずはホテルから歩いて土方歳三終焉の地へ。珍しく、ゆっくり見学することができました。帰ろうかな、と思ったところに何人か観光客がやってきたので、やはりこの場所は人気スポットなんだなーと実感しました。来年以降は、さらに観光地化が進むことでしょう(笑)
道路を挟んで向かい側のバス停まで歩き、高竜寺前行きのバスを待ちました。終点でバスを降り、高竜寺を見学です。ここは何度か訪れていますが、「傷心残目」の碑のそばに植えられている木は会津から持ってきたものだということを初めて知りました。戊辰戦争関連の史跡としてはあまり紹介されない場所ですが、本来はこういった場所をもっと有名にしてもらいたいものです。続いて称名寺へ。新選組の供養塔にお線香を供えてきました。隣の実行寺も拝観。八郎の過去帳があるので、見せてもらいたいと思いつつも…なかなか機会がなく、今回もチャレンジ不可でした(^^;そのまま元町方向へ行ってもよかったのですが、何となく坂を降り、弁天台場跡へ。どっく前から電車に乗り、次の大町で降りました。港の方へ向かってすぐのところにある旧函館郵便局は、幕末時には沖之口番所が置かれていた場所にあります。ここの警護を担当していたのが新選組だったと、最近入手した本に書いてありました(笑)それまではレトロな建物という認識しかなかったので、新たな発見がありました。太刀川家住宅やペリー会見地跡を見学し、大町電停へ。電車に乗ったものの、またしても次の駅、末広町で降りてしまいました。最近オープンした複合施設、ウィニングホールの見学です。ホテルやレストランの他に、北島三郎記念館とArt of GLAYという2つの展示施設があります。おそらく私くらいの年代なら迷わず後者を見学するんでしょうが…とりあえずネタ作りのため、あえて前者を見学(笑)しかし、いい意味で予想を裏切られました。見学より体感中心の施設で、エンターテイメント性満載。ファンならずとも楽しめました。
ちょっと寄り道をしましたが、次は元町方面へ。100円循環バスでロープウェイ入口まで行き、そこからは徒歩での散策です。開いていたので、ちょっとのぞいてみたのが元町配水場。赤レンガの番所詰所など、元町の雰囲気にあった建物がいくつかあります。隣の聖ヨハネ教会、ハリストス正教会、カトリック教会、東本願寺函館別院などの教会・寺院群を見学し、少し歩いて旧函館区公会堂や旧北海道庁函館支庁庁舎も見学。どんよりとした曇り空なので、写真を撮ってもあまりきれいに写せなかったのが残念です。写真といえば…最近、行っていなかった函館市写真歴史館を見学しました。「箱館写真のはじまり」という本が出版されていて、その中に明治8年の碧血碑の写真があったので迷わず購入。碑の写真以外に、撮影機材などが写っているものもあり、屋外撮影の貴重な資料となっているようです。公園を後にし、函館病院跡に行ってみると、ペリー像が新しく建てられていました。これは来年の大河関連ではなさそうです(^^;
元町バス停からバスに乗り、中島三郎助親子最後の地へ行きました。石碑も案内板もこのように記述されていますが、正しくは「最期の地」ではないかと思うのですが…ここへ向かう途中、雨が振ってきてしまいました。函館も行く度必ず雨が降る場所ですが、今回もそのジンクスが当てはまってしまいました。石碑は道路の真ん中にあり、ちょっとわかりにくいですがよく手入れされています。このあたりの地名が「中島町」というくらい、中島三郎助は地元の人々にとって愛着のある存在なのでしょう。歩いて数分の千代ヶ岡陣屋跡も見学し、堀川町電停まで行きました。ちょっと遅めの昼食を、はこだて自由市場で取るつもりで新川町電停で降りたものの…自由市場は日曜日が休業でした(;_;)朝市もほとんど閉店してしまっているような時間だったので、仕方なく末広町へ。以前行ったことのある、函館海鮮市場でイカのぶっかけ丼を食べました。もう特に見残したところもなかったので、残り時間でゆっくり買い物をし、路線バスで函館空港へ。帰りの飛行機はもちろん窓側を予約。夜景と漁火を楽しみながら今回の函館旅行は無事に終了しました。
(C) MOTOKO