熊本
2003/04/12(SAT)
西鹿児島駅を特急「つばめ」で9時過ぎに出発し、熊本駅に到着したのは12時ちょっと前です。来年にはこの特急が新幹線「つばめ」となるので、おそらくこれが乗り納めになるでしょう。途中、新幹線停車駅となる出水と川内では駅舎がだいぶできあがっていました。来年の開業時には熊本駅までつながらないのが不便ですが、鹿児島〜熊本間の移動はだいぶ楽になると思います。
熊本到着後、とりあえずホテルに荷物を置きに行きました。そして交通センターから楠団地行きのバスに乗車し、神風連資料館に向かいました。開館時間と私のスケジュールがなかなか合わず、行くのは今回が初めてです。黒髪五丁目バス停で下車し、5分ほど歩くと桜山神社の鳥居が見えてきます。ここは神風連の乱と戊辰戦争で亡くなった肥後藩士の招魂場です。一番奥には多くの志士を排出した私塾「原道館」の主催者、林桜園の墓碑があり、その脇を大田黒伴雄ら神風連の首領の墓碑が取り囲むように建てられています。同じ名前の、長州藩の招魂場である桜山神社と比べると規模は小さいですが、池田屋で闘死した宮部鼎蔵や、佐久間象山を暗殺した河上彦斎ら名の知れた志士の墓碑が目に付きました。余談ですが…河上彦斎の墓所は、私の家から10分くらいの所にあるお寺にあります。非常に墓所が広いため、寺の事務所に墓所の場所を訪ねてもわからないような状態だったのですが、何度か調査してやっと発見することができました(^^;墓所は第二次大戦などで犠牲となった熊本県人慰霊碑のそばにあり、碑文は熊本出身の徳富蘇峰が書いていて、河上に対する賛美の言葉がつづられています。世間一般では「人斬り彦斎」などと呼ばれ、あまりいいイメージのない河上ですが、実際は熊本の後輩たちに尊敬され、愛されるような人柄でだったのではないかと思われます。
隣接する神風連資料館は小規模ながら、原道館で使われていた教科書、神風連参加者たちの遺品など貴重な史料が多数
展示されています。実はここを訪れるまで、私は「神風連」という組織を不平士族の集団であると誤解していたのですが、実際は原道館出身者を中心とした神職者の集団で、またの名を「敬神党」ということを知りました。明治維新によって日本古来の神格的なものの破壊を恐れ、神事を行っていましたが、廃刀令・断髪令をきっかけに、明治政府への警鐘をならすために挙兵したのが神風連の乱、ということになります。佐賀の乱、秋月の乱、萩の乱といった不平士族の反乱とほぼ同時期に起こっていますが、神風連の乱はこれらとは一線を画しているようです。
交通センターに戻る前に、大きな鳥居がちょっと気になっていた藤崎宮を見学しに行きました。開基は平安時代と古く、相撲の神と武運の神を祭る神社です。以前は藤崎台というところにありましたが、西南戦争で消失したためこの地に移されたそうです。消失前の社殿は絢爛豪華だったそうですが、現在の朱塗りの社殿も鮮やかで美しいです。
交通センターで熊本城周遊バスに乗り換え、まずは熊本縣護国神社へ。ここは神風連の乱の際に本陣が置かれた場所で、神風連挙兵本陣跡の碑が建っています。そこから歩いて5分ほどの場所には清爽園という庭園があり、佐賀の乱、神風連の乱、西南戦争、台湾侵攻の際に戦死した人々のための慰霊碑、佐賀臺湾熊本鹿児島四役戦死弔魂之碑と太田黒伴雄終焉の地碑が建っています。熊本城天守閣からこの清爽園へと続く坂道は、神風連の乱の際、激戦地であったといいます。
続いて、高橋公園へ。谷干城の銅像は、まだしばらくここに置かれるようです。すぐ裏手にあるNHK熊本放送局は、前述の原道館が置かれていた場所で、林桜園の石碑がありました。また、ここには宮本武蔵ゆかりの井戸も残されています。そして熊本城へ登城。西南戦争関連の史料に見入っていると、閉門ぎりぎりになってしまいました(^^;天守閣は昭和30年代の再建ですが、石垣や石段などは築城当時のままなので、転びそうになりながら石段を駆け下りました(笑)櫨方門を出たすぐの所には、西南の役記念碑がありました。
ホテルに戻り、ちょっとのんびりした後は商店街をぶらぶら散策しました。翌日は阿蘇へ行くので、早めに休みました。
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| 神風連資料館 | 藤崎宮 | 神風連挙兵本陣跡 | 太田黒伴雄終焉の地 | 西南の役記念碑 |
2003/04/13(SUN)
阿蘇からは電車で熊本へ戻ってきました。途中の武蔵塚駅で降り、10分ほど歩いて武蔵塚公園へ。ここは宮本武蔵の墓所と言われているところで、現在は公園として整備されています。入口には宮本武蔵像が建ち、公園奥には「新免武蔵居士石塔」と刻まれた武蔵塚があります。大河ドラマの影響か、多くの人が見学に訪れていました。
そこからはバスで市内中心部へ。ホテル前からリムジンバスに乗り、熊本空港へと向かいました。今回の散策で、熊本市内の幕末関連史跡はほとんど網羅できました。次回は田原坂にチャレンジしてみたいです(^^;
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| 宮本武蔵像 | 武蔵塚 |
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