馬篭
2004/06/26(SAT)
毎年恒例のALFEEの春ツアー名古屋ファイナルに今年も参加するため、この週末は名古屋に行きました。名古屋周辺はだいたい観光し尽くしているので、今回はちょっと遠くまで足を伸ばすことにしました。高山や白川郷といった選択肢もありましたが、今回は中山道の宿場町、馬篭に行きました。名古屋からは電車とバスを乗り継いで2時間程度です。
名古屋から中央線の快速で中津川へ。中津川からはバスで馬篭へと向かいました。馬篭へのアクセスの拠点となる中津川は岐阜県ですが、馬篭は長野県山口村に属しています。しかし、2005年には中津川市との越境合併が決まっている地域でもあります。越境合併は珍しいので、話題になっている地域です。
バスを降りると、すぐに旧中山道の石畳が目に飛び込んできました。バス停は馬篭宿の北側の出口に近いので、京都から江戸へ向かう方向で宿場町を歩いていきました。途中、多くの見所がありますが、まずは街道全体を歩くことにしました。15分ほど歩くと、南側の出口に出ます。そこには復元された高札場があり、数枚の高札が掲げられています。さらに妻篭方面へ歩いていくと、展望所がありました。ここからは馬篭の街並みを一望できますが、天気があまりよくなかったのが残念でした。
宿場町の面影をそのまま残す旅館や民芸品店に混じって、一般の民家もその風景に溶け込んでいたのが印象的でした。ここだけ、時間が止まっているかのようです。そんな馬篭宿のことを詳しく学べるのが脇本陣史料館です。馬篭宿で用いられた什器類、関所関連の資料、さらには馬篭出身の作家島崎藤村の直筆書簡まで小さな展示室に所狭しと並べられていました。馬篭宿は明治時代の大火で本陣を含む多くの建物が焼失してしまい、現在街道に並ぶ建物の多くは再建されたものです。この脇本陣史料館も焼失してしまいましたが、残された図面をもとに大名が泊まった部屋を復元しています。草津宿本陣で見学したものと同様、大名の居所は一段高くなっていました。
脇本陣史料館の隣は藤村記念館です。馬篭宿本陣の跡に建てられた記念館で、島崎家はこの本陣を守っていた庄屋だったそうです。復元された生家や企画展示室、常設展示室が並び、多くの資料に触れることが出来ました。ここへ来て思い出したのですが…島崎藤村は明治学院の出身で校歌の作詞をしています(^^;つまり、私の先輩に当たる人でした。記念館内には明治学院校歌の拓本や明学チャペルの横にある歌碑の写真があり、忘れていた記憶が次々と蘇ってきました(笑)明治学院高校に合格すると、入学前に読んでおくようにと教科書とともに島崎藤村の「桜の実の熟する時」を渡されます(^^;もう10年近く前のことなので、タイトルしか覚えていないのが情けないですが…。しかし、校歌ははっきりと覚えています。明治学院校歌は、おそらくどこの学校の校歌よりも長く、転調があるなど難しい曲です。でも、とても好きな曲でした。ALFEEがカバーし、明治学院同窓会主催のイベントでCDを販売したこともありました。まだ高校には、そのマスターテープも残っているはずです。思わぬところで、高校時代の思い出に浸ることが出来ました。
記念館の裏手にある山の中腹には、島崎一族の菩提寺である永昌寺があります。藤村のお墓は本名の「春樹」と刻まれ、たくさんの花が手向けられています。しかしこのお墓は遺髪と遺爪が納められているだけだそうです。本当のお墓は彼が亡くなった神奈川の大磯にあります。
墓参を終え、中山道の石畳に戻ってくるともう北側の出口が近いです。よくパンフレットなどで見かける馬篭の風景は、だいたいこのあたりだと思います。水車小屋があり、のどかな雰囲気でした。
バス停近くのみやげ物店で、馬篭限定キティをGET。実はこれが今回のたびの主目的でした(笑)中津川駅までバスで戻りましたが、電車の時間までまだ余裕があるので、少しだけ中津川の町を散策。駅前の観光案内所でもらった地図を頼りに、桂小五郎隠れ家跡に行きました。この建物は料亭「やけ山」の跡で、江戸屋敷から京へ向かう長州藩主・毛利敬親(当時は慶親)公を待つ桂は、幕吏を目を逃れるためにここに潜伏していたそうです。敬親公と合流した桂は、長州藩の進むべき道を尊皇攘夷であると主張し、その後の長州藩の倒幕への道筋を作るきっかけになったとか。このあたりの話は全く知らなかったので、今後調べてみようと思っています。
中津川駅に戻ると、セントラルライナーの発車直前でした。指定券を買って飛び乗り、金山で東海道本線に乗り換えて岐阜へ。前回、福井から名古屋に向かった際も途中下車していますが、その時は駅構内のキオスクに寄っただけだったので、行こうと思っていたステーションビルがなくなっていたことには気づかず…今回初めて、岐阜駅前周辺が再開発中であることを知りました(^^;
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