清川
2002/09/23(MON)
2日間岩手県内で遊びまくったので、最終日は東北地方をぐるっと周って帰る計画を立てました。12月の新幹線伸延に伴って廃止される盛岡〜青森間の特急に乗ることなども考えましたが、時間や観光する場所を考え、山形県の清川というところへ行くことにしました。この町は、幕末の将軍上洛の際の警護を担う浪士隊を組織した清河八郎の出身地です。清河の本名は斎藤元司といい、江戸へ出た際に出身地の名前を取って「清河八郎」と名乗ったのでした。
清川は最上川の下流、最上川下りの下船場近くにあります。盛岡からまずは秋田新幹線で大曲まで行き、そこから奥羽本線に乗り換えて新庄へ。新庄で陸羽西線に乗り換え、やっと清川に到着しました。9時過ぎに盛岡を出て、清川に着いたのは12時半…かなり長い道のりでした(^^;
清川駅から10分ほど歩いたところに、清河八郎の旧宅跡があります。現在ではそこに清川神社と清河八郎記念館が建てられています。しかし、記念館を訪ねる前にもう少し歩いて最上川を見に行くことにしました。川岸の整備が各所で行われているため、各所に機材が転がっているような状態でしたが…山々の間をすり抜けるように流れる最上川の雰囲気をなんとなく感じられるような写真が撮れました。
来た道を戻って、清川神社へ。神社の裏は御殿林という名の林になっていて、戊辰戦争の古戦場だそうです。この「御殿」とは、清河八郎の生家斎藤家がこの辺りの大地主で、その屋敷が「御殿」のようだったということからそう呼ばれるようになったそうです。戊辰戦争関連の石碑がいくつか並んでいました。
そして、清河記念館に入館しました。ワンフロアでそれほど広くはありませんが、清河の遺墨や交流のあった志士たちの遺墨が所狭しと並んでいます。特に清河と交流の深かった平野国臣の遺墨が多かったのが印象的でした。
ぶらぶらと見学していると、館長とお話しませんか?と受付の女性からお誘いを受けました。館長がここにいるのは非常に珍しいとのこと。私を入れて4名の見学者が館長室に案内され、お茶をいただきました。そして、館長から直々に清河八郎の生い立ちやエピソードなどを伺うことができました。いろいろお話しているうちに、清河についてはもちろん、浪士隊についての詳しい研究がなされている資料があり、研究者には特別に分けているということを伺いました。私は清河の研究者ではありませんが、幕末全般に興味があり、特に新選組の藤堂平助について調べて、インターネットで公開していること、清河と平助は同じ北辰一刀流玄武館の門下生であり、浪士隊に近藤勇をはじめとした試衛館のメンバーが参加した経緯などを詳しく知りたいためにこの地を訪れたことなどを話し、特別に譲っていただくことになりました。決して安い買い物ではありませんでしたが、貴重な資料を手に入れることができて、とてもうれしかったです。
今度は館長室から展示室に移動し、雑談をしながら展示の解説をしていただきました。その中で、館長が俳句の同人であるというお話を聞き、私の亡くなった祖父も同人だったという話をすると、祖父のペンネームを聞いたことがあるとのこと。ちょっと照れくさくもあり、うれしくもありでした。
そんな感じで、思いのほか清河記念館で時間を費やしてしまいました(^^;電車の時間まであと15分しかありません。急げば何とか間に合うだろうと思い、早足で駅へと戻りました。しかし…電車はたった今、行ってしまった後でした(;_;)次の電車は1時間後…かといって、バスの便もありません。どうしようもないので、今回は行けないだろうと飛ばしてしまっていた、清河八郎の墓所歓喜寺へ。斎藤家累代の墓所になっているようで、非常にわかりやすい場所にありました。墓参を済ませ、駅へと戻りましたが…まだ30分以上時間があります。こんなことなら、最初から1本あとの電車に乗るつもりで、記念館でゆっくりしてくればよかったなぁ…と後悔しました(^^;
やっと来た電車に乗り、余目へ。余目で少し待ち、鶴岡へと向かいました。本来予定していた電車に乗れていれば、鶴岡で観光をするはずでしたが…乗り継ぎの電車の都合で、持ち時間はわずか1時間。しかも、あてにしていた無料レンタサイクルはあと30分しか借りられないとのことで、とにかく写真だけ取りに行くことにしました(^^;荘内神社、大宝館、藩校到道館、西郷隆盛を称えた「敬天愛人」石碑、鶴岡カトリック教会などをざっとまわって、鶴岡駅へ戻りました。鶴岡は奥州列藩同盟の中でも最後まで抵抗し続けた強固な佐幕藩で、薩摩に抵抗し江戸の薩摩藩邸を焼き討ちしたこともあるという非常に興味深い藩です。なので藩校だけは見学したかったですが…行った時にはもう扉が閉まっていました(;_;)鶴岡を訪れるのはこれで2度目ですが、前回出張で来た時にも19時到着、14時出発というかなりのハードスケジュールだったことを思い出しました(笑)どうも、鶴岡と私はあまり相性がよくないようです。
鶴岡から新潟までは、きらきらうえつという快速列車に乗りました。盛岡から釜石まで乗った「ぐるっとさんりくトレイン」同様、快速列車ながらも非常に車内は快適でした。車内の売店では庄内・新潟の酒10種類から3種類をチョイスできる利き酒セットがあったので、もちろん試してみました(笑)夕日の沈む日本海を見ながら味わう地酒は、格別でした。
新潟からは新幹線で東京まで直行です。連休最終日ということもあり、新潟駅ではがらがらだった車内も越後湯沢で満員状態になりました。いろいろとトラブルはありましたが、非常に充実した3日間でした。
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