萩
2003/02/10(MON)
旅行3日目は小郡から萩へと向かいました。この日の宿は下関なので、萩から山陰線の特急に乗るか、小郡まで戻って山陽線で行くか迷いましたが、山陽線経由にすることにしました。東萩駅までバスに乗り、駅前でレンタサイクルを借りました。冬季特別料金ということで、1日300円と破格でした(^^;萩を訪れるのはこれで6回目ですが、まだ行ったことが無い場所があります。今回は、そういった場所を中心に散策することにしました。まず向かったのは旧萩藩御船倉。東萩駅から松本川を河口に向かって5分ほど行った所にあります。今は住宅地の中にありますが、幕末当時は海に面していたはずです。長州藩の御船倉は屋根つきで、他にはあまり見かけないタイプだそうです。
菊ヶ浜海水浴場を右手に見ながら、指月公園へ。この日は快晴で、非常に良い眺めでした。そういえば、萩ではあまり天気が悪かったことがありません。行けば必ず雨に降られる下関とは違い、萩との相性は良いようです(笑)見頃になっている梅を眺めたりしながら、城内を抜けました。
続いて向かったのは、堀内鍵曲。舗装されていない道と土塀、そして夏みかん。まさに萩らしい風景を楽しめる場所です。この時期にも関わらず、夏みかんがいくつか実っていたのは謎でした(^^;重要文化財にも指定されている口羽家住宅を見学後はもう一つの鍵曲、平安古鍵曲も見に行くことにしました。堀内の鍵曲よりもさらにくねくねとした道になっていて、自転車でも通りにくかったです。そのためか、至る所にカーブミラーがついていました。このあたりを訪れたのは初めてでしたが、萩の古い街並みがそのまま残っているという印象を受けました。
久坂玄瑞誕生地の前を通り、平安橋を渡って武家屋敷の立ち並ぶ菊屋横丁へ。この平安橋は、藩政時代の数少ない遺構の一つだそうです。菊屋横丁では、まず高杉晋作旧宅を訪ねました。閉館が決定してしまった東行記念館がらみの情報を何か仕入れられるかな…と期待していましたが、特にめぼしい情報は得られず。ただ、「東行庵だより」が販売されていたのが気になりました。今までは東行記念館のみでの販売だったので、今後はこの生家での販売に変わるのかもしれません。
晋作旧宅近くの青木周弼旧宅では、雛人形の展示が行われていました。萩で7段飾りの雛人形が登場したのは明治時代ごろで、江戸時代は紙製の人形(ひとがた)を作り、川に流す「流し雛」が中心だったそうです。明治〜大正時代はいわゆる親王飾り、お内裏様とお雛様だけの雛人形が多かったとのこと。また、ここに展示されていた人形はどれも公家風の穏やかな顔立ち。私の持っている、きつめの顔立ちの武州人形とは全然違いました(^^;
菊屋横丁を後にし、次に向かったのは明倫館跡。明倫小学校の中を見学させてもらい、水練池を見てきました。水練池とはいわゆるプールで、全国各地の藩校の中でここと会津の日新館のみに存在したといわれています。日新館のものは移設・復元されたものなので、この明倫館の水練池は現存する唯一の水練池です。現在はただの溜池になってしまっていますが、幕末の雰囲気をそのままに残しています。水練池のそばには、吉田松陰先生講学之跡碑も建っています。
そこから自転車を走らせ、松陰神社へ。松陰先生旧宅と村塾も見てきました。平日にも関わらず、多くの観光客でにぎわっていたのが意外でした。この時点で13時過ぎ。小郡経由で下関に向かうにはまだ余裕がありますが、その前に行っておきたい場所があったので、松陰先生誕生の地や伊藤博文旧宅などへは行きませんでした。
残り時間で行ったのは藍場川の流れる地域。このあたりを走るのは久しぶりです。山縣有朋誕生地跡に行く予定が、迷ってしまい…偶然奥平謙輔誕生地の碑を見つけました。奥平は村塾出身でも奇兵隊出身でもなく、福原駒之進・前原一誠率いる干城隊に所属。戊辰戦争では北越方面で活躍しました。その後、山川健次郎ら優秀な会津藩士を東京で養育したことでも有名です。明治四年、前原一誠とともに萩の乱を起こし、斬首となりました。旧宅跡の石碑は案内板などもなく、拘置所の前にひっそりと建っています。
東萩駅に戻り、自転車を返却。駅の待合室で少し待って、山口経由小郡行きのバスに乗りました。次の目的地は湯田温泉。久しぶりにおおすみ歴史美術館に行きたくなったからです。湯田温泉BTでバスを降り、田中公園の七卿落ちの碑や井上馨像を見てから向かいました。前回とはかなり展示内容が変わっていて、晋作や久坂さんの書がなくなっていました。ちょっとがっかりしていると、副館長が登場。なぜ晋作の書を展示していないのか尋ねると、一坂太郎氏が鑑定をし、偽物である疑いが強まったからとのこと(^^;久坂さんの方は本物でしたが、展示入替で引っ込めたそうです。東行記念館の話や、その他いろいろな話をしてきました。なぜか「山口県の博物館」という本まで頂いてしまいました。前回もそうでしたが、ここはのんびりと展示を見学するのが非常に難しい施設です(笑)
湯田温泉駅へ向かう途中の道のあちこちに、狐のオブジェがあるのが目に付きました。これは湯田温泉が白狐によって発見されたことにちなんで、湯田温泉のマスコットキャラクターとして狐を使っていることによるものだと思います。中には温泉を利用したデザインのものもあり、足湯も見かけました。湯田温泉駅から小郡駅へ。小郡からは新幹線で下関方面へ向かいますが、乗り換え時間が短いので、急いで新幹線ホームへ。ホームに滑り込んできた列車に飛び乗ると、「ひかり」であることが判明(^^;結局、小倉まで行ってしまいました。小倉から新下関まで逆戻りし、在来線で下関へ。1日動き回って疲れたので、夜景は見に行きませんでした。
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| 旧萩藩御船蔵 |
平安古鍵曲 |
吉田松陰先生講学之跡碑 |
明倫館水練池 |
奥平謙輔誕生地 |
(C) MOTOKO