防府
2001/2/24(SAT)
前日は地球ゴージャスプロデュース「クインテット」広島千秋楽を観るため、広島に宿泊しました。公演を観た後は郷土料理屋とお好み村でオフ。天候は悪かったですが、とても楽しいひと時を過ごしました(^o^)そのため、この日は寝不足でしたが…(^^;
朝食は同じホテルに泊まっていた友人5人と一緒でしたが、チェックアウト後に別れ、私は一人広島駅へと向かったのでした。この日の宿は下関。…まぁ、広島周辺に来た場合のお約束パターンです(笑)とりあえず12月に長州ツアーをやっているので、下関観光は最小限でもいいかな…と思い、長州の幕末関連史跡で唯一訪れたことのない場所、三田尻(防府)へ行くことにしました。
小郡に停車する「ひかり」に乗り、山陽本線で広島方面へ戻ること約15分。防府駅は高架で、新しい感じの駅でした。まずは地図を…と思い、観光協会へ。行きたい場所を話すと、バスで行くにはかなり不便な場所とのこと。レンタサイクルがあったのでそれを使って観光することにしました。行き方の説明をしてもらっているうちに、観光協会のお姉さんとついつい話し込んでしまいました(^^;大河ドラマ「毛利元就」あたりから、急に観光客が増え始めたとか、「三田尻」という地名を知っているのは相当マニアックな歴史ファンかお年寄りだけだとか、種田山頭火は地元ではあまり評価が高くないとか…かなり裏話も入っていて、ガイドブックだけではわからない防府の姿を垣間見れたような気がします。特に面白かったのは、松陰先生のことをどう呼ぶか?という話題で、萩の人は必ず「先生」をつけるらしいこと。そのため、フルネームが「吉田松陰先生」だと思っている人がいるらしいこと。萩では道徳の教科書で必ず松陰先生の話が出てくるが、防府では全く出てこないことなどなど…かなり笑えました。
まずは自転車で野村望東尼・終焉の地へ。望東尼は幕末の女流志士で、晋作との交流も深かった人です。晋作の辞世の句といわれている「おもしろき こともなき世を おもしろく」の下の句、「すみなすものは 心なりけり」は望東尼の作です。晋作の半年後に亡くなりますが、それは防府の天満宮へ毎日、晋作の回復祈祷を続けて無理がたたったためと言われています。望東尼は同じ「モト」という名前に親近感を覚える女性なのですが…三田尻に来て、さらに親近感が沸きました。
次は参勤交代の際、藩主の宿舎にもなったという御茶屋跡へ。残念ながら現在は工事中のため建物を見ることはできませんでした。ここは七卿の宿舎にもなり、三田尻を訪れた志士たちの溜まり場だったそうです。
ここから程近いところに御船倉跡があります。現在は港の形が変わってしまったため、石垣とお堀が残っているだけですが、幕末期にはここから船が出ていたそうです。その名残で、ここが「萩往還」のスタート地点になっています。
少し港の方へ自転車を走らせると、海の匂いがしてきました。しかし、現在の港は工場が立ち並んでいるため、海を見ることはできませんでした。なので、このあたりの散策は終了して駅の反対側へ。ゆるい坂を10分くらい登ると毛利氏庭園です。萩から東京へ移った毛利氏が山口へ戻った際の拠点としたのがこの場所で、敷地内には庭園と当時のまま保存されている建物を利用した毛利博物館があります。庭園にはあまり興味がないので、とりあえず博物館を見学しました。収蔵品は少ないですが、毛利元就直筆の書状や肖像画がありました。また、特別展として毛利氏所蔵の雛人形が飾られていました。人形はあまり特徴のないものでしたが、道具が非常に精密にできていて驚きでした。
最後は防府天満宮へ。参道を少し登った右側には暁天楼という建物があります。ここは「藤村屋」という旅籠の復元で、三田尻を訪れた志士たちが議論を交わした場所だそうです。中には志士の写真とその足跡を記したパネルが展示してあり、やはり三田尻は幕末において重要な役割を果たした場所なんだな…と再確認できました。しかし、ほとんどが長州人の中で、龍さんの写真がかなり目立つところにあったのだけは気になりました(^^;
暁天楼と参道を挟んで向かい側には大専坊という建物の遺構があります。ここは毛利元就の参謀本部が置かれたお寺で、幕末期には長州征伐に備えるための藩の本陣も置かれていたそうです。最後になって、幕末期の防府をほんの少しだけ感じられたのはとてもうれしかったです。…と、入り口周辺だけ見て帰るのはもったいないので、ちゃんと天満宮へお参りもしてきました(笑)本殿の斜め向かいには春風楼という楼閣があり、防府の街を一望することができます。また、ここは望東尼ゆかりの地でもあるので、「おもしろき こともなき世を おもしろく」の歌碑もありました。ただ、この歌碑はあまりメジャーではないとのことで…観光協会で聞いていなかったら見逃すところでした(^^;
そんな感じで天満宮の見学を終え、駅に戻ってきました。自転車を返しに観光協会へ行くと、またお姉さんと話し込んでしまい…電車を1本逃してしまいました(^^;すごく気さくで、いい方でしたが…時間があまりない時は注意が必要かもしれません(笑)防府駅から普通電車に乗り、下関に着いたのは19時ちょっと前でした。
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