山口
2004/10/17(SUN)
防府から新山口を経由し、山口へ。実は防府から山口への直通のバスがあったようで、ちゃんと調べておけば防府でもう少し遊べたのに…とちょっと後悔しました(^^;山口ではレンタサイクルを借り、徒歩やバスでは行きにくいところを周遊することにしました。
山口駅前から15分ほど走ると鰐石という場所に出ます。この河原には赤根武人顕彰碑が建っています。赤根武人は松下村塾出身で、奇兵隊の第三代総督を務めましたが、元治元年12月の高杉晋作の挙兵に反対し、国外に逃亡。その後京都で投獄されたものの、長州を幕府に恭順させるとの提言書を幕府に提出して釈放。故郷の柱島に潜伏していたところを捕らえられ、ほとんど取調べをされることもなくこの場所で斬首されました。裏切り者のレッテルを貼られ、維新後多くの村塾出身者が贈位されているにもかかわらず、武人については同じく村塾出身の山縣有朋らが猛反対をし、結局贈位は実現されませんでした。10年ほど前に東行庵のある清水山に武人のお墓が作られましたが、それまでの長い間は名誉回復がされることがなかったということで、切なさを感じます。この顕彰碑も建てられたのは昭和になってから。あの「維新じいさん」こと大隈健一氏が発起人のようです。
ここから少し街中に入ると袖解橋と刻まれた石碑があります。そのすぐ近くに「世外井上馨候遭難之地」という非常に大きな石碑が建っています。元治元年9月、正義派だった井上馨がここで俗論派の刺客に襲われ、瀕死の重傷を負います。藩医・所幾太郎の適切な治療と懐に忍ばせていた愛人・君尾から贈られた鏡によって奇跡的に命を取り留めました。聞多の自宅は現在の高田公園で、ここから歩いて15分ほどのところですが、運び込まれたのは自宅ではなく松田屋旅館だったそうです。
そこでおそらく聞多が運ばれたであろう道を通り、高田公園へ。聞多の銅像や所幾太郎顕彰碑、五卿の碑など見ていると、以前はなかった足湯を発見。ちょっと入ってみることにしました。湯田温泉は源泉の温度が70度以上と非常に熱く、足湯でも5分ほど浸かっているのがやっとでした(^^;
松田屋旅館の前を通り、とりあえずおおすみ歴史美術館へ。今回は萩焼きの特別展示のため、幕末関連の史料スペースが縮小されていたのが残念でした。しかし、ここは図書を自由に読めるようになっているので、なぜか置かれていたマツノ書店復刻版「京都守護職始末」を読みふけってしまいました(笑)萩の新博物館のチラシがあったのでいただいてきましたが、今後は萩が晋作情報の発信地になる、といった記述があり、東行庵の先行きにまた不安を感じてしまいました。
今回は自転車ならではの散策をしたかったので、ここから20分近く延々と坂を登りつづけ、木戸神社に行きました。ここは桂小五郎の旧宅跡で、彼の死後、神社が建てられました。敷地は広いですが、神社はかなり小さなものでした。萩藩が文久3年に藩庁を山口に移した際の仮住まいということで、ここから藩庁の跡に建てられた山口県庁までは一本道で約1Kmほどです。県庁方面に向かい、途中の山口市歴史民俗資料館に立ち寄りました。ここで山口市内の幕末史跡マップをGET。それによると、木戸神社とこの民俗資料館の間に、大村益次郎が兵学の塾を開いたという普門寺があったことを知り、後で見学に行くことにしました(^^;大村益次郎は防府と小郡の間にある鋳銭司の出身で、現在はここが山口市に含まれることから、この資料館で大村関連の書籍を手に入れられました。
藩庁門を見学し、さらに県政資料館も見学。そして山口観光でははずせない瑠璃光寺へ行きました。ここと萩の堀内鍵曲、下関の関門大橋は私が好きな山口の風景BEST3です。五重塔と池の絶妙なバランスが私好みで、ついつい時間を忘れてしまいました。意外と混んでいたので、今回は隣接する香山墓地や枕流亭は見学しませんでした。
瑠璃光寺の隣には、洞春寺というお寺があります。ここは毛利元就の菩提寺で、山門と観音堂は重要文化財に指定されています。歴史民俗資料館でもらった地図によると、このお寺には井上馨の墓所があるとのこと。聞多の墓所は東京にある、ということは知っていましたが、山口にもあるとは知りませんでした。洞春寺墓地の一番奥の一角に聞多をはじめ両親や妻子の墓石がずらっと並んでいます。全て他の一般的な墓石の10倍以上の大きさだったのは驚きでした(^^;
最後に先ほどチェックしそこねた普門寺まで戻り、大村が塾を開いていたというお堂をチェックし、山口駅に戻りました。自転車を返却し、普通電車で新山口駅へ。そしてリムジンバスで山口宇部空港に向かいました。空港から新山口駅までのバスは何度も利用していますが、逆ルートは実は今回が初めてでした(^^;
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